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私たちの「住まいづくり」に対する姿勢に共感を持っていただくことが、
一緒に住まいを作り上げていく上では一番大事なことだと思いますので、
是非読んでいただきたいページです。

建築主の要望や夢を形として実現すること―それが私たちの仕事です。


私たちは自分の手がけた建物を自分の「作品」とは言いません。
その建物は、悩んで迷ってご自分のスタイルを模索して、「家族にとって最適なスタイル」を見いだした建て主様の「作品」だと考えるからです。
私たちはそれを引っぱり出したり、まとめたり、要望や夢を具体的に形にするお手伝いをしたにすぎません。
そう書くと、「家を建てるって面倒くさそうだな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(^^;)
でも、そうでなくてはおかしいと思いませんか?
出来あがった家に住むのは、私たちではないのです。

もちろん、関係法令や、デザイン的なこと、全体のバランスの調整をとったり、建物として形にしていくのは私たちの仕事です。
しかし、住む人の生活・・・家族・仕事・趣味・嗜好・予算等々・・・を知らなくては一方的に設計すること、家を造ることは出来ません。
「はい、どうぞ。私の作品に住んでください」は、私たちのスタイルではありません。
住宅には住む人により、それぞれの形があるはずです。
そして、その建物が住人の生活をより豊かにすることが、この仕事をしていく上での最大の喜びなのです。

最近、「家は造るもの」ではなく「買うもの」と思っていらっしゃる方もいることに気付きました。

上に書いたように私たちは、家造りは、お施主様と私たちと、それを作り上げる工事に関わる人たち全ての「共同作業」だと考えます。
ですから、お客様の要望に対して「全て叶えましょう」とは言いません。
お客様の要望と必要性の優先順位の中でバランスを取り、まとめ上げるためには、妥協していただかなくてはならないこともあるかもしれません。

具体的には、例えば構造に関することです。
どんなに格好が良いように柱を減らしたいとご要望があっても、構造に影響する程の内容でしたら、それは出来ません。
その判断基準は、たとえ構造計算では成り立っていても、たとえ他の設計事務所はやってくれるかもしれなくても、 当社の最低基準の範囲から逸脱していれば、やりません。
他にも、住宅メーカーや分譲住宅では当たり前のようにしていることでも、当社の「最低限のグレード」以下であれば、「出来ません」「やりません」です。

限られた予算と空間の中で、いかにバランス良くそしてよりよく使っていくかを提案するのが、私たちの仕事だと思っています。
省くところは省き、取り入れるものは取り入れる・・・・
この提案を適切にすることが、設計事務所としての責任だと思います。

社会的に取りだたされている住宅関連の問題…耐久性・安全性・経済性・省エネ等…これらをふまえた上での家づくりは設計事務所としての最低限の義務であり、 プラスアルファが腕の見せ所だと思っています。
そして、バランスを調整するための提案をさせていただき、お施主様の判断基準で優先順位を決めて、まとめ上げていく・・・
それが「一緒に造り上げていくこと」なのだと思います。

建売住宅やハウスメーカーが必ずしもいけないとは言いません。
その家に住むお施主様(ご家族)が、それを最良と思うなら、それもまた選択肢のひとつだと思います。
なにが違うのか?はQandAの『Q.設計事務所の仕事って? 「設計施工」じゃダメなの?』を読んでみて下さい。

設計事務所はハウスメーカーのように、至れり尽くせり・・・は出来ません。
決まった設計料の中で、出来る限りのことをするわけですから、モデルルームもありません。
立派な模型も、1枚10万もするようなパースも、住宅では必要ないと思っています。
私たちの気持ちとしては、模型やパースにかける経費で、1枚でも多くの詳細図を描いてあげたい。
水彩画で描くパースを1枚つけるなら、イメージスケッチでたくさんの箇所を立体にしてあげたい。
それが私たちの考える「仕事のバランス」だからです。
お施主様に対して課題も与えますし、議論もします。
そういう意味では、人によって、建て売り住宅やハウスメーカーが最良である場合もあると思います。

通常、家を建てる(買う)というのは、一生に一度の、そして最も高額な買い物である場合が多いと思います。
だからこそ、ご自分の暮らしについて、家族について、住まいについて、真剣に考えて悩んで欲しいと思うのです。


 

(株)純建築設計代表取締役  島田 理香


耐震偽造問題についての見解

当社は以前から、設計事務所は施工現場に於いて、第三者機関として設計監理をするべきだと主張してきました。
今回の構造強度偽造事件は従来の当社の主張が正しいことの証明でもあります。
設計事務所が施工会社から独立した立場でいることが今回のような構造強度偽造などを防ぐ方法です。
今問題になっている姉歯や平成設計は、施工会社の下請けであり、本来の設計事務所の在り方からはずれています。
しかし現実には下請けとはいかないまでも、施工会社から仕事をもらっている事務所が大半です。
「設計施工でやるから設計料はタダにする」というような営業で仕事を取る施工会社やプレハブ業者もいます。
しかし設計図書のない工事はあり得ません。
設計込みで工事を発注することは「お手盛りの工事をしても良いよ」と言っているようなものです。
工事は工事の専門家である工事業者に、設計は設計監理の専門家である設計事務所に発注することで、建築のプロを施主の代理人として工事チェックをすることができるようになるのです。

一生の買い物です。
設計事務所を専門的第三者機関として味方にしてください。